おんぷ　ときどき　きゅうふ。

遠い 遠い
不思議の国の御伽話
小さい少女の作り話

暗い 暗い
トンネルの先に
夢を見たの　虹の夢
幼い 幼い
私の頭の中に
ぼんやり
淡い夢が咲いたの

数々語った物語
醒めたら忘れてしまうのはなぜでしょう？


淡く 儚く 色変わる愛した夢の続きは
紅く 痣く 傷つき　閉ざす


戯言は何時もの様に空回る
無邪気に始まる物語


「あのね…私ね」
「あのね…あのね…」

嘘言を何時もの様に紡ぎ出す
終わる事無き。物語

「あのね、永い永い夢を見たの…
不思議な國だったよ。御伽話の世界みたいな。
…
兎がいたの。
鎖の付いた時計を持って、服を着て…
…
…それでね、私に御薬を呉れたの。
海の様に蒼くて円いちっちゃな御薬り。
また来れるようにって…
アレ？ でもなんでポケットに？ 夢の筈なのに…ね…」

気付けば静かに眠りこける
おやすみ…Alice

虚空を眺める　空虚なまなざし
誰を探して　人差し指を立てるというのでしょう？
お前には　何が見えてるというのでしょう？


数々語った物語
瞳閉じればふたたび、あの世界に行けるでしょう？
幼い 幼い
お前の頭の中で
小さな 小さな
夢が咲くのでしょう

Alice....もうおやすみ


written by Qummypote(2008-)